1-2. 睡眠と疲労回復

私たちヒトは、人生の3分の1の時間が「睡眠」であるそうです。
若いから眠らなくても大丈夫、ということはありません。

確かに、睡眠時間が少ない場合でも、回復力は若い世代の方が早い傾向はありますが、睡眠時間の不足が続くと、年齢に関係なく、心身に支障が表れやすいのです。

寝ている間は、身体や脳の疲れを休息させ、修復し、再生している時間、といえるのです。
身体の疲れを取ることは、心を安定させることにも役立ちますので、睡眠は大事で必要なものなのです。

睡眠がかかわっていること

*ホルモンの分泌

睡眠中に、成長ホルモン、生殖器に関わるホルモン、甲状腺に関わるホルモンなどの
分泌が高まるといわれています。
普段の生活で、みなさんがホルモンを意識することは、ほとんどないのではないでし  
ょうか?
けれども、身体の調子を整え、元気に過ごすためには、とても大切なものです。

  • 髪や肌の美しさなどにも睡眠は関わります
  • ストレスのコントロールにも、ホルモンが関与していますので、ストレスコントロールにも睡眠は関係しているといえます
  • 睡眠不足により食欲増進ホルモンの分泌が増えるので、肥満につながりやすと考えられます

*免疫

ウイルスや細菌が体の中に入ってくると、身体は免疫学的な防御反応を発動します。
同時に、ノンレム睡眠を誘発します。熱が出ると眠くなるのは、このためです。
病気と闘うためにも、睡眠は必要なのです。

*そのほか

睡眠不足が続くと、身体の疲れが取れない状態になります。
その結果、集中できない、注意力が散漫になる、食欲が減る、便秘傾向になる、などの症状が出ることもあります。
睡眠不足が直接の原因ではなくとも、影響してくるのです。

睡眠に必要な時間

日本人は、平均7時間ほどの睡眠をとっています。
1960年代に比べると、現代では、平均睡眠時間が1時間ほども減る傾向ですが、私たちに必要な睡眠時間が減るわけではありません。
思春期には、7〜8時間程度の睡眠が必要と言われています。

よい眠りのために

*寝る環境を整える

  • 部屋をなるべく暗くする
  • できるだけ静かに保つ
  • 睡眠に最適な室温にする:20度かそれ以下といわれています

*食事の内容に気をつける

脳内物質のセロトニンが不足すると、睡眠不足が起こりやすいので、食事をバランス 
よく食べることも大事です。

  • 鶏肉やバナナ、乳製品などが不足するとセロトニン不足に影響する場合がある
  • 午後、特に夕方以降はカフェインを控える:チョコレート、お茶、コーラ、珈琲など
  • 飲み物や薬の中に、カフェインや興奮剤(エフェドラなど)が入っていないものにする
  • 白湯やハーブティーは、リラックス効果や安眠効果が期待できる

*リラックスする

  • 夕食後の軽い散歩や運動:睡眠の3時間前までが望ましい
  • ヨガや瞑想によるリラックス
  • 寝る前の短めの読書:不安やストレスを取り除く効果がある
  • 熱すぎないシャワーや入浴で疲れを取り、リラックスする

*日中、しっかり日光を浴びる

  • 太陽の光を15-30分ほどは浴びる
  • カーテンを開けて、太陽光を取り込んで浴びるのでもいい
  • 同じ時間に眠りにつき、同じ時間に起きる習慣も大事

*寝る前の刺激を避ける

  • テレビをつけたまま見続けることは避ける。テレビの光と音が脳刺激になる
  • PCやスマホの光を、できるだけ、寝る3時間前までに

*悩みが深いと、ストレスになり眠りにくい場合があります。

この場合は、悩みへの対処が先に必要ですね。


睡眠は、健康の基本の一つです。
しっかり眠って元気に過ごせるといいですね。

≪[からだのこと]へ戻る