3-3. 弱さも大事にする

「尊厳」とは、誰にでも生まれながらにして備わった権利で、vulnerability(傷つきやすさ、弱さ)を認識して、それらを受け入れられることによって開かれる内面的な平和の境地です。

これはハーバード大学心理学教授のドナ・ヒックス氏の著書「Dignity」に書かれているものですが、自分の中にある弱さを認めあっていくことが、本当の心の平和を得られることだとあります。

これまで、自分を知ること、大事にすることをお伝えし、その折々で他者との関係性にも触れてきましたが、そうした相手を通して知る過程の中で、自分の弱さにも直面することもあります。

自己防衛としての弱さもまた、私たち人間に備わったもの。その弱さに向き合って、一人一人が強くなれることに力を注ぐことも素晴らしいことですが、その弱さの開示をしながらも、互いに認め合い、弱さを補い合える社会の方がより強い社会になれる。

すぐに自分の弱さを開示できなくてもいい。まずは、弱い自分も認めること。そして、誰もが何らかの弱さを持っているという事実を受け入れること、それを理解しようと試みることから始めてみましょう。

私たちの弱さとは、どうしたらより良い社会にしていけるか、互いに投げかけられた「しつもん」であると考えてみると、豊さに繋げていくことができるのではないでしょうか。

一人で克服するも素晴らしい、誰かと共に支え合うことも、社会全体として補っていくことも、誰の弱さも取り残さない社会を目指す。こうした深くて大きな問いこそ、互いを必要としていきますね。

さて、最後にしつもんです。

いま、あなたの人生から問われているしつもんがあるとしたら、それはどんな“しつもん”ですか?

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