性別違和の感覚が強く、自認する性と身体的な性が異なる場合や、こころとからだの性を一致させたい、苦しくて仕方ない、というような場合には、性同一性障害の治療の対象となります。
性同一性障害の診断と治療については、平成15年に法律が成立し、性ホルモン治療、性別適合手術や、手術後の戸籍の性別変更などが定められました。
若い世代、思春期世代の受診が増え、「性同一性障害の診断と治療のガイドライン」が作成されました。現在は第4版です(2017.5.20)。
生殖器の転換をする性別適合手術を受ける人もいますし、性ホルモン療法で外見などを変換する人もいます。
治療にはお金も時間もかかります。
そして、精神的なストレスもかかりますので、心を整えるサポートも必要でしょう。
性適合手術後は、元の性別に身体を戻すことは極めて困難です。
性同一性障害の治療の専門家とよく相談し、先に手術なさった当事者の方々の経験を知るなどして、選択できるといいでしょう。
▼ 参考サイト
性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(公益社団法人 日本精神神経学会)
▼ガイドライン第4版での改正点
・性ホルモン療法開始年齢を条件付きで15歳から
・二次性徴抑制治療をガイドラインに追加
・18歳未満の者に性ホルモン療法を開始する場合、2年以上ジェンダークリニックで経過を観察し特に必要を認めたものに限定する
ほか、詳しくは下記サイトをご参照ください。
https://www.jspn.or.jp/modules/advocacy/index.php?content_id=23
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4-4. 性同一性障害の治療
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