1-1. 体型と健康

外見とからだの内側の両面の健康と体重は関係しています。

若い世代では、性別に関わらず、体重を気にする人が多い傾向があります。
特に、体型がスリムであることを良しとする雰囲気があります。ダイエットする若い世代は少なくありません。

痩せすぎのデメリットは、次のようなことがあります。
冷えやすい、むくみ、便秘、肌荒れ、体力低下、骨量減少、月経不順(女性)など。

さらに、痩せすぎで妊娠中も栄養不良の母親から生まれると、子どもは将来的に糖尿病などのメタボリックシンドロームといった代謝に関わる病気になりやすいということもわかってきました。

一方で、太りたい、という人もいます。けれど、無理に食べても体重が増えないタイプの人もいます。
食べた分のエネルギー消費、新陳代謝、行動・運動量、生まれつきの体質などが関連しあっていますので、無理をすると、身体の負担になってしまうことがあります。

「BMI(Body Mass Index)」という指標があります。

体重÷(身長×身長)=BMI

18.5未満は痩せすぎ、もっとも病気になりにくい数値は22前後と言われています。

さらに、体脂肪率。
たとえば、BMIが18以下、けれども体脂肪率が25~30%と多い人もいます。痩せて見えても、体脂肪が多く、筋肉量が少ないのですね。炭水化物食べる量が多いと推測できます。

タンパク質やビタミン、ミネラル、脂質、炭水化物といった栄養をバランスよく食べて筋肉量を維持することは、身体的な健康だけでなく、精神面にも影響します。食べる内容によって、精神面に影響があることが分かってきたのです。

食べ過ぎる、食べたくない時、イライラして食べる・食べないを繰り返すと、自分でも困ることがあります。このような場合は、専門家に相談する時です。心のケアも必要なことが多くあります。

基本的なことと、困った時の相談先について紹介します。

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