2-2. 月経

月経は、一般的には思春期の10歳から14歳にはじまります。

初めての月経=初潮には、体重や体格が関与する傾向があります。
15歳で初経(初潮)がない場合は、専門医への相談が勧められています。

また、過度な運動やダイエット、精神的ストレスなどにより無月経になることがあります。月経が3か月以上来ない場合には、受診をお勧めします。

月経周期や症状について

月経周期は、月経の初日から次の月経開始の前日までの期間で、25日〜38日で、この期間の変動は6日以内とされています。
月経の持続日数は、3日~7日以内が正常とされています。

◇月経周期や症状を記録して、自分の月経周期を知り、健康管理することは大切なことです。
月経周期とからだの基礎体温は関係しています。
基礎体温計、基礎体温の記録ノートを用意して、基礎体温を測るのも月経周期の確認に 役立ちます。
インターネット上の無料アプリを用いて、記録することもできます。「無料基礎体温アプリ」で検索して見つけることができます。

◇女性の子宮や膣から出る分泌物を“おりもの(帯下)”といいます。
おりものは、女性のからだを守る大切なもので、女性ホルモンと密接な関係があり、月経周期のように、色や粘度、量が変化します。
おりものの周期や変化を知っておくことも、からだの状態を知ることに役立ちます。


月経周期や持続期間、ともなう症状は個人差があり、さまざまですが、月経痛は無いか軽度であり、月経の間やその前後に痛みが強かったり、出血量が多かったり、とてもつらくなる場合があれば、月経を我慢することなく楽に過ごせるような対処法がありますので、婦人科医に相談してみましょう。
基礎体温と一緒に、月経の痛みの程度も記録しておくといいですね。
「月経は痛くて当たり前」ではありません。

鎮痛薬を服用することは一つの手段ですが、低用量のピルを服用する対処もあります。
痛みが強く、鎮痛薬の服薬量が増えたりする場合は、がまんしすぎずに、婦人科に相談・受診してみましょう。
そして、あなた自身が、鎮痛薬やピルのことを知って、決めるといいですね。
未来の妊娠・出産に関わる場合もありますので、自分の子宮や卵巣の様子を知ることは大切です。

さらに、月経の期間であっても、そうでなくても、腹部や子宮、腟からの症状がしばしばあったり続いたりする場合は、子宮や卵巣の不調や病気からの症状の場合がありますので、早めに婦人科を受診することを考えてみてください。

匿名で相談できるところもありますので、婦人科の受診の前に利用するのもいいでしょう。

医療技術の進化は速いので、新しい情報を得ることで、辛さをがまんしたり、症状が進んでしまったりすることを防ぐことができます。


ここまでのことについて、以下により詳しくわかりやすい情報をご紹介します。

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