3-4. 男性器のこと

男性から多い質問や相談に、自慰(マスターベーション)、射精、性欲、そして性器の形に関することが並びます。

日本人の男性の性器の平均的な長さは、普段で7~9cmほど、完全な勃起で約13cmほどといわれています。
男性からの性に関する相談では、ペニスを大きくしたい、という相談は多くあります。

女性とのセックスを想定する場合、女性の腟は直径2-3cm、長さは約8-10cm程度です。腟は潤っていると、伸縮性が高くなり、ペニスに合わせて柔軟に、ある程度変化します。
ですので、理論的にも、男性のペニスが平均的、あるいは平均より短め、長めであっても、行為や快感に支障がないといえます。
男性同士のセックスにおいても、男性のペニスの平均的な長さで、充分に行為が可能です。

また、思春期に、何らかの原因で男性ホルモンが分泌されない場合があります。
中学卒業の頃にまでに、陰毛が生えない、ひげがまったく生えない、ペニスが幼児の時の状態のまま、などの場合は、小児科あるいは泌尿器科への相談を考えてみましょう。
生まれつき、性器のサイズがとても小さい人もいます。
この場合も、相談先は同様です。

包茎も、相談が多くあることのひとつです。
男性のペニスの先端=亀頭は、傷つきやすいので包皮で守られています。
赤ちゃんは包茎の状態が正常です。
14-15歳頃の思春期まで、包皮を完全にむけない場合は少なくありません。
日本人の成人男性の6-7割は、普段は亀頭の一部かすべてが覆われている仮性包茎だという調査結果もあります。
医学的には、仮性包茎の状態で問題は無いと考えられています。
真性包茎の大部分は成人するまでに自然に治ります。

けれど、気になる人は、手術や治療については、まず正確な知識を得て十分に検討しましょう。
相談する受診先は泌尿器科(または小児科、小児外科)が専門です。
インターネット上の情報は、正しいものも誤ったものも含まれていますので注意してください。

そして、日常生活では、性器を清潔に保つことが大切です。
紹介しているサイトを参考にしてみてください。

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